モンキートラップとロジカルシンキング
(flickr.com, alien2077, バリ島ウブドゥの猿)
先週末にある研究者とロジカルシンキングについて話をした。
そのとき、彼はモンキートラップの話をしてくれた。
諸説あるのだが、彼の聞いたバージョンによると、
『インドネシアでは猿を取るのに、モンキートラップというワナを仕掛ける。
ココナッツの中をくり抜き、片方にハニーライスを塗る。
もう片方には、猿が手を広げると通るくらいの穴をあけておく。
これを置いておくと、猿が近づいて来て、ココナッツの中に手を入れる。
人間は隠れて見ているのだが、頃合いを見計らって、近づき網をかける。
猿は人間が近づいて来ているのに、手につかんだライスをこぼすのが惜しくて
遂には捕えられてしまう。』
というものである。帰ってググったところ、アフリカ版、タイ版、南米版がある。
中に入れるものもオレンジ、ピーナッツ、ナッツなどがある。
ともあれ、目先の利益や既存の権益にしがみつき過ぎると、
死の危険が迫って来ていても手放すことができず、遂には死んでしまう。
ということである。
私たちの人生においても、こうした過ちを犯さぬよう本質的な問題点を考え、
常にその時点で最善の意思決定をできるように思考する能力を身につけることが
大切である。そうしないと、枝葉末節に振り回され身動きがとれなくなり、
遂には滅んでしまう。
日本の教育は現在、さまざまな変化に取り巻かれているが、過去のしがらみばかりに
しがみついているだけでは生き残れない時代になったのではないだろうか?