NeoOffice1.2/Jを使ってみる
しばらくの間、ローカルなWikiやブログ、社内ポータルにほとんどの文書ファイル等を保存したりしてきた。ともかく、アイデアもイントラネットのブログに書く。日々考えていて他の人に役立ちそうなことははてなダイアリーに書く、共同執筆はパスワード認証されたWikiに書く、などしてメールでデータ管理するのを極力さけるようにしてみた。すると社内や社外の関係者間での情報共有や伝達が極めて速くなり、会議や打ち合わせがとてもスムーズに進んでいる。ちなみに、社内イントラネットには、国立情報学研究所のNetCommons、WikiにはPukiwiki+認証、を用いている。
そういうわけで、できるだけでMSオフィスファイルを編集する必要なく暮らしてきた。報告書のレイアウトに凝ったりする時間があれば、もっとクリエイティブな仕事に時間や頭脳を使いたい。
上記のネットワークでドキュメントを共有するスタイルは極めて生産性の高いのだ。余計なインデント処理等されない。
しかしながら、MSワードのテンプレートを使わないといけない、という人が遂に現れたので、PowerBookのMSOffice試用版を起動してみたら、試用期限が切れている。わざわざワードファイルを開けるだけのためにMSOfficeをインストールするのもアレなので、なんとかする方法を模索する。
http://porting.openoffice.org/mac/ooo-osx_downloads.html
にてOpenOfficeのことを調べると既にOSX版のOpenOffice2.0がリリースされているではないか。しかしながらインストールに必要なファイル群(XCodeToolsも含む)となんと2ギガバイト以上ディスクを消費する。
それは困るなと思いながら横を見ると、NeoOffice/Jってのがある。CarbonベースのアプリケーションでOSXとうまく連携して動くっぽいのでX11を入れる必要もなさそう。
さっそくダウンロードしてディスクイメージを展開し、インストールする。
無事に困りもののMSワードのテンプレートファイルを開くことができた。
下は起動した様子。
NeoOfficeはワープロだけでなく、表計算やプレゼンテーション、ドロー、HTMLエディタ、数式エディタ等が含まれていて十分実用的だ。無償であるだけではなく、美しく実用的なのはありがたい。オープンソースというとライセンスフィーがかからないことに目が行きがちだが、それだけにとどまらず何らかのアドバンテージを見出したい。それは機能的に商用製品より優れていたり、従来存在しないような有効な機能が実装されていたりということだ。
ともあれ、MSOfficeなファイルを送りつけてくる人にはこれで対処しよう。どうしようもなくなったら、その時にMSオフィスを導入しよう。
またWindows版等もあるようなので、ワープロや表計算のためにわざわざMSOfficeを買うお金がもったいない、という人はぜひ試していただきたい。
昨年秋のメルボルン訪問時に聞いたところでは、オーストラリアの小中学校ではStarOfficeのCDを配布していて、自宅のPCにWordやExcelが入っていなくても大丈夫なようにしている。逆に、自宅にはあるのにどうして学校のパソコンにはWordやExcelがないのか?と質問されるそうだ。StarOfficeでなくてもいいのかもしれないが、日本の学校でも高いライセンス料を払うのをやめて、こうしたツールを有効活用し、管理者や教育情報化支援者など人材育成や回線増強等に充当してはいかがだろうか。
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