テクノロジーによる教育支援への挑戦

テクノロジーによる学びの支援へのチャレンジについて書いていきます

Moodleサーバの引越し&アップグレード

とある先生のMoodleサーバを引っ越し、せっかくなのでMoodle 2.4.3(最新版)にアップグレードしました。

大まかな流れは以下のようになります。

1.データディレクトリをアーカイブ
たとえば、moodledataディレクトリをtarコマンドで圧縮

2.引越し先のサーバにsftpやftpで転送し、Webルート以外の場所に展開する
たとえば、/var/www以下

3.所有権とパーミッションを適切に設定する
たとえば、 apacheがWebサーバを実行するユーザな場合(サーバにより異なります)

#chown -R apache:apache moodledata
#chmod -R 700 moodledata

4.データベースのダンプを作成する
たとえば、phpMyAdminのエクスポートを使用して、対象となるMoodleで使用しているデータベースを指定する。この時、簡易モードだとMoodle以外のデータベースもダンプに含まれてしまうので、詳細モードにして、引っ越すデータベースのみを選択して、ダンプファイルを作成する。localhost.sqlというファイルが生成された。

5.データベースを新サーバでリストアする
たとえば、phpMyAdminのインポート機能を使用して、上で作成したデータベースダンプファイルをアップロードする。このとき、同じ名前のデータベースが存在しているとインポートに失敗するので、名称に注意する。また、適宜データベースユーザの追加・権限の追加を行う。

6.新サーバにMoodle 2.4.3をダウンロードして展開する。

7.config.phpを古いサーバからコピーし、サーバ環境に合わせてパラメータ調整(アクセスするURLや、ルートディレクトリ、DB接続情報設定)を行う。

8.追加したモジュールや、テーマファイルをコピーする。

9.Moodleにアクセスする。
新たに追加された設定を実行するページが表示される。わからない場合はデフォルトのままにして、必要なときに設定を実行すればよい。

10.cronを設定する。

以上で、Moodleサーバの引越しと、アップグレードができます。

次はPoodLLのインストールを行います。Moodleに録音・録画機能や、フラッシュカード、ストップウォッチなど、さまざまな機能を追加し、語学教育を支援できます。動作にはRed 5サーバが必要になりますが、開発者の運用しているAmazon EC2上で動作しているサーバが使用できるようになっています。トラフィックが多くなると経済的負担が大きくなるので、ヘビーユーザーは寄付をするとサービス継続に貢献できるでしょう。

もちろん、自前でRed 5サーバを用意すれば、パフォーマンスやネットワークの渋滞が回避できるでしょう。こちらも試してみたいと思います。Red 5はJavaで書かれているオープンソースFlashメディアサーバ互換ソフトウェアですが、PoodLLではiOSへの対応を目指して、FlashベースからHTML5ベースにアプリケーションを書き換えているそうです。素晴らしいことですね。

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