テクノロジーによる教育支援への挑戦

テクノロジーによる学びの支援へのチャレンジについて書いていきます

MoodleとWowza Media Server 2(ストリーミングサーバ)の連携に成功

今月は立て続けに

  • Moodleとストリーミングサーバを連携したい

 → 受講生以外にビデオを見せたくない

というご要望がありました。

そこで、さっそく最適な構成を考えてみることにしました。

そうすると、FlashVideo(FLV)やMPEG-4(MP4)であれば、Wowza Media Server 2とMoodleのメディアプラグイン(mplayer)を利用すると実現できることが確認できました。

Red 5は以前に試したのですが、パフォーマンスがいまいち出ませんでした。

Helix Serverは100万円位してしまうので、予算がない状況では厳しいです。ただし、WindowsMediaをストリーム配信できます。

Wowza Media Serverは、FLVやMPEG-4のストリーム配信やライブ配信に対応していて、かつHelix Serverの10分の1くらいのコストで購入できます。性能も今のところ非常に安定しているので、予算に制約がある環境ではベストな選択だと思います。また、3GPPなどの配信にも対応しているので、Android端末への配信もできます。

あとは、FLVからMPEG-4へのフォールバック機構が実装されるといいなあと思います。

まあ、そんなことは開発者はわかっているでしょうから、近い将来実装されることでしょう(他力本願?)。

さて、Wowza Media ServerとMoodleを連携するまでの手順は以下のようになります。

1.Wowza Media Server 2をWowza社のサイトからダウンロードしてきて、サーバにセットアップする。
 今回はLinux版を選択し、CentOS5上にインストールしました。Developer版は少々制約があり、SilverLightなどに対応できませんので、
 本番稼動する場合は、Perpetual(買取り版)か、Amazon EC2にインストールするタイプを選択するといいでしょう。後者であれば、
 自分でセットアップしたくない場合には、AmazonCloudfrontなどを利用するのもよいでしょう。

 ただし、今回はMoodleと連携実績があるということで自分でサーバを運用することにします。
 
 うまくセットアップできると、

 /usr/local/WowzaMediaServer/bin

 に起動・停止スクリプトが配置されますので、

 # ./startup.sh &

 などとしてサービスを起動します。

 常時利用する場合は、起動スクリプトを登録しておくといいでしょう。

 また、Moodleから呼び出すためのエントリポイントを定義します。applications, confディレクトリ以下に
 適当なディレクトリを作成し、Applications.xmlに定義を追加します。

2.Moodleからストリームを呼び出すためのプラグインを追加します。

 JWPlayer 5.0にMoodleのユーザインタフェースを追加したものです。

3.mplayerプラグインに使用するストリーマを登録します。

 /mod/mplayer/lib.phpにエントリーを追加します。

4.コースに入って編集モードを開始し、【活動の追加】から【Media Player】を選択します。

 すると、ファイル名、メディアタイプ、ストリーマを設定できます。

 今回は、それぞれ、

 FLVファイル、Video、RTMP

 を設定しました。

5.設定ができたら、【保存して表示する】を実行します。

 うまくいくと↓のようにプレイヤーが表示され、ストリーム配信されます。

 ぜひ、みなさんもトライしてみてください。

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