テクノロジーによる教育支援への挑戦

テクノロジーによる学びの支援へのチャレンジについて書いていきます

Mahara 1.2.2のセットアップ

モバイルラーニング対応と並んで注目を集めているのが、eポートフォリオである。

eポートフォリオを使うと、学習成果を1つのページにまとめた「学習ポートフォリオ

をWeb上に提示することができる。デザイナーやミュージシャンなら作品集になるだろうし、

社会人なら業務上の成果やアウトプットをまとめたものになるだろう。

たとえば、大学生の就職活動の際に、履歴書と共に担当者に提示したり、という使い方がされて
いる。

本日は、Moodleとの親和性の高い「Mahara」というソフトウェアをテストしてみた。

動作条件がなかなか厳しく、安価なホスティングサーバなどでの動作は難しいかもしれない。

ともあれ、PHPのモジュールをいろいろ追加してXMLデータが扱えるようにし、インストール。

日本語ランゲージパックも入れてみた。

すると無事にサイトができて、

  • ログイン
  • メンバー管理
  • プロフィール編集
  • ブログ
  • ポートフォリオへのファイルの追加
  • ビューの作成

などを実行できた。

Maharaでは、主に学習成果物をファイル単位でアップロードして、それをビューに貼り付ける
という手順でポートフォリオを作っていく。そして、そのビュー毎にアクセス制御をしたり、
相互コメントをしたり、という形で運用していく。

果たして日本の大学で、どのようにポートフォリオを利用すれば学習成果の向上につなげられ
るだろうか?それを考えていきたい。

ぜひみなさんもチャレンジしてみましょう。

実習形式の授業などで、作品をお互いに評価し合うようなプロジェクトベースの学習にはすぐ
に使えるのではないかと思う。

また、Moodleなどの授業のサイトを運用するシステムとどのように連携を取って利用するのか、
も模索が必要だろう。

幸い、MaharaはMoodleの開発を多く手がけたメンバーが中心に進めているので、Moodle上の提出
課題を取り込んだりすることができるように作られている。

ポートフォリオについてはいろいろな書籍が出ていて、実例を読むのがわかりやすいだろう。
とりわけ、私が個人的に面白いなと思ったのは下記の書籍で、「パーソナル・ポートフォリオ
という名称で、クリアフォルダに自分の夢や目標、長所などを書いたプロフィールや、残した
いと思う資料をためこんでいくというもの。これによって、自分自身を振り返ることができ、
ひいては、自己肯定感(セルフエスティーム)の向上につながるという。

デジタルではないけれど、このポートフォリオを通じたリフレクションはなかなか面白いし
わかりやすい。

私もやってみようかと思う。

また、ひとたびまとまれば、Web上のポートフォリオにも展開できるし、iPhoneなどでぱっと
他人に見せられるようにしてもおもしろいだろう。

自己実現をサポートするツールとして、ポートフォリオはすごく可能性を秘めていると思う。

ポートフォリオで「できる自分」になる (SUNMARK FILE BOOK)

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