テクノロジーによる教育支援への挑戦

テクノロジーによる学びの支援へのチャレンジについて書いていきます

オープンソースでワークフローを実現

さて、現在入手可能なオープンソースのワークフローエンジンについて調査した。

Moodleにワークフロー機能が追加できれば、教材開発や、オープンコースウェア公開
のプロセスなどを管理できるようになるだろう。

既にeduCommonsなどの教材リポジトリシステムでは、こうしたワークフロー管理
(ビジネス用語だと【BPM: ビジネス・プロセス・マネジメント】)を実現している。

結論から申し上げると、

1.開発が不要なものがよい場合 > PloneかCuteFlowをそのまま利用
2.ワークフローライブラリを利用して開発したい > Ruby(Rails) +OpenWFEru
3.ワークフローエンジンも開発したい > Perl(Catalyst

のいずれでも実現可能なことがわかった。

Moodleとの相性を考えるとCuteFlowをモジュール化するのがいいだろう。
また、ポータルサイトの構築には編集機能やワークフロー機能が優れている
Ploneがよい。

お勧めは1である程度プロトタイピングをして、物足りなければ2,3の選択肢を
検討するのが、開発期間の短縮、開発工数の低減につながると思う。

1)Rubyベースのもの OpenWFE-ru(Railsにも組み込み可能)

  • JavaベースのワークフローエンジンをRubyに移植したライブラリが存在
  • ロール管理とプロセス管理機能がある。
  • かなりのコードを書かないといけない

 Ruby, YAML, XMLのいずれかでプロセスを定義

  • 開発には、Rubyによるコーディングが必要。

2)PloneZopeベース)

  • ワークフロー機能を標準搭載したポータルシステム(開発不要)
  • ZPT(ページテンプレートシステム)により、プログラミングなしでテンプレートの追加・編集が可能
  • ZMI管理ツールにより、ワークフローをブラウザにて定義可能。
  • 日本語対応済み

3)CuteFlow(PHPベース)

  • LAMP環境で動作するワークフロー管理システム(開発不要)
  • Ploneと同様に、テンプレート・ワークフローのカスタマイズは容易。
  • 日本語対応済みだが、実績が少ない

4)Perlベース

  • CatalystにてCRUDアプリケーションの迅速な開発が可能。
  • 既存のワークフローエンジンはない。
  • 自由度は上がるが開発期間と費用を要する。