テクノロジーによる教育支援への挑戦

テクノロジーによる学びの支援へのチャレンジについて書いていきます

BlackboardからMoodleへのコース移行

問い合わせがあって、BlackboardからMoodleへのコースサイトデータの移行を試してみた。

ともにアーカイブ機能(BlackboardではExport機能)とリストア機能があり、XMLファイルと構成ファイル群を介して、コースサイトの交換が可能であることがわかった。テストはちょっと厄介だが、レクチャーノートやアナウンス、課題などはそのまま移行することができる。ファイル名がそのままではHEXになっているので、その対応を考えている。手動で直してもいいのだが、たくさんファイルがある場合に面倒だ。

Blackboardの方は、IMS準拠のマニフェストファイルを吐くので、eduCommonsなどリポジトリとの連携もそれほど大変ではないだろう。WebCTもIMS Content Packaging準拠のフォーマットでコースデータを吐き出すことが可能である。

Moodleの方は、Moodle独自のXMLスキーマを利用していて、そのままでは互換性がない。

がんばって、XSLなどをごりごり書けば変換できるのだろうが、手間がかかる。

ともあれ、プラットフォームに依存せず、コース構造を保ったまま交換できるとかなり便利だ。SCORMだとカバーする範囲が狭すぎる。

また、違う規格であるが、LAMSというレッスン教材のフォーマットも面白いことができる、教材の各ステップに時間制限を課したり、内容で分岐したり。

開発元のWebサイトにあるプロモーションビデオを見ると、K12などでの学習支援などにも活用できるようだ。しかし、教材設計がかなり大変で、学期が開講してからでは間に合わないだろう。だからせっせと共有の仕組みを整備しているのだろう。

オープンソースだけでもかなりのことができるようになってきて、貢献している人々に感謝。MoodleとElggの連携モジュールの開発者は20代半ば(若い!)。

みなプロフィールを見ると若い人なので、私も置いてかれないよう精進を続けたい。