テクノロジーによる教育支援への挑戦

テクノロジーによる学びの支援へのチャレンジについて書いていきます

iTunes U

1月5日のダイアリーにてスタンフォード大学におけるiTunes on Stanfordを紹介したが、Apple社はこのサーバを提供している。さらにiTunes Uという名称でこのサービスを無料で提供することを発表した。すなわち、講義のビデオやオーディオをApple社のサーバで預かってくれるサービスを大学や教育機関対象にして開始するとのこと。これを利用すれば各大学はiTunesMusicStoreの仕組みを無償で利用し、学内の学生に対して配信したり、外部に対して配信して大学のプロモーションを行ったり、社会人の学習に役立てたりすることが可能になるのである。

http://www.apple.com/education/solutions/itunes_u/

アメリカでの教育機関では、対面教育を補完・強化するためにCMS(授業支援システム、コースマネジメントシステム)や、モバイルラーニング(Podcasting)を活用しています。

対して日本では、対面教育とは別途eラーニング、つまりオンライン自習プログラムを用意して勉強させることが議論されています。なかなか自宅で学習しない学生がWeb上に教材を並べるだけで勉強するとも考えにくいですが。

ただ、上記のようなPodcastingと授業の内容やテストなどが連動していれば、好きか嫌いかは別として、講義を何度も聴きなおしたり、内容を理解しようとするのではないでしょうか。そして、最初は受動的に学習しているが、何度も経験していく中で理解度が向上し、遂には学ぶことを楽しめるようになる。そうやって、自ら学ぶ習慣を身に付けたり、学ぶ楽しさを知ったり、自ら学ぶ能力を身に付けたりする。こうした経験をさせるのも教育の一環だと思います。

まずは対面での教育を補完するためにいろいろなテクノロジーをどんどん活用するようにしたいですね。

そうしないと、現在教室で講義をされている教員にとってはeラーニングで講義が置換されてしまうかのようなプレッシャーを感じ、ますますテクノロジーによる教育支援が遅れてしまう気がします。また、そうした反発も方々で見られます。

ぜひ、うまくいくよう考え、行動していきたいと思います。