第2章 Moodleのインストールと設定
Moodleのインストール
Moodleは、SolarisやFreeBSD,Linux,MacOSXなどの各種UnixおよびUnixクローン、Windows2000/XPなどの各種OSで動作させることが可能です。できればUnix系のOSの方が安定稼動には適していると思いますが、管理者の慣れているスタートするのがいいでしょう。
この章では代表的なOSのそれぞれについて導入方法をご紹介します。
MacOSX編
OSXには標準でWebサーバソフトウェアのApacheがついてきますが、画像表示を実現するGDモジュールなどMoodleのフル機能を利用するには不足している機能があります。そこで、下記のいずれかの手順でApacheのモジュールを入れ替えるか、標準のApacheモジュールと共存可能なMAMPパッケージをインストールしましょう。(1月8日に詳細を書いています。)
- ソースからインストールする。
- ビルド済みのバイナリ(dmgファイル)からインストールする。
のいずれかの方法を選択しましょう。
- MySQLの初期設定(データベースの初期化、ルートパスワードの変更)
- 新規データベースの作成
- MoodleがアクセスするためのMySQLユーザの作成
- インストールに必要なファイルの入手と設置
- インストーラの実行
という手順になります。後はインストーラの指示に従い、必要な項目を入力していきます。
Linux編
LinuxにMoodleの動作の基盤となるApache, MySQL, PHPを導入するには大きく分けて2つの方法があります。
前者はコンパイルなどの作業が不要で簡単なコマンド操作で導入できますが、RedHat系のディストリビューションの場合は、設定ファイルがファイルシステムのあちこちに分散し、管理に慣れていない場合にとまどうことと、必要ないモジュールも組み込まれてしまうというデメリットがあります。各自お好みの方法でどうぞ。
ソースからの導入
Windows編
- XAMPPというWAMP環境(Apache, MySQL, PHPなどMoodleの動作に必要なソフトウェア)を同梱したパッケージがMoodleの公式サイト(http://moodle.org)から配布されていますので、英語インタフェースでもよいので、とりあえずどのように動作するかを見てみたい、という方にはお勧めです。
しかし、現時点(2006年1月4日時点)では日本語インストーラが文字化けを起こしていることと、本格的な運用となると心もとないところもありますので、以下のEasyPHPを用いた導入をお勧めします。
EasyPHPの導入
- EasyPHPを公式サイト(http://easyphp.org/)から入手する。
- EasyPHPのインストール作業を行う
- phpMyAdminのパッチを当てる
- EasyPHP1.8(執筆時点での最新版)では、日本語を指定すると文字化けを起こします。そこで下記サイトから配布されているパッチを当てることで、この問題を解消します。
- phpMyAdminにてMoodleがデータを格納するデータベースと、アクセスするユーザを作成する
- サーバを学内外に公開する場合は、MySQLのrootのパスワードも変更しておきましょう。
- Moodleのアップロードファイル等を格納するmoodledataフォルダを作成する
- Moodleのインストールに必要なファイルを入手する。
- Stable版のNightlyBuildがよいでしょう。現時点では1.5.3です。
- 1.6は最新機能を見てみたい方だけにしてください。
- EasyPHPを起動する
- Webブラウザでhttp://127.0.0.1またはhttp://localhostにアクセスする
- インストーラが表示されます
- インストーラの指示通りに必要な項目を入力していきます
以下、スクリーンショットを掲載予定